Interview
KNOT_という事業そのものを、応募する側の目で見てほしい。
郡山市
まずは、あなたがいま読んでいるこの募集ページから。
この記事だけ、受け入れ先が会社ではありません。郡山市役所の産業雇用政策課。KNOT_を主催する、市の部署です。
KNOT_は、郡山の会社と主に首都圏の若者をつなぐために、今年はじめて動き出した事業です。20社ほどの企業がそれぞれテーマを出し、若者が半年かけて向き合います。12月に1泊2日で郡山を回り、3月に東京で発表会を開きます。
この募集は、本当に届いているのか
この事業は企業と若者をつなぐ事業なのに、制度をつくる過程に若者の視点が入っていません。
募集要項も、企業と学生を組み合わせる流れも、支援のメニューも、決めたのは事務局の大人が、届けたい相手のことを想像してつくりました。
どこで読むのをやめたのか。どの言葉で「自分には関係ない」と感じたのか。応募ボタンの手前で、何が引っかかったのか。それは、応募する側にしかわかりません。
ふだんどこで情報に出会い、何を見て動くのか。そこと噛み合っていなければ、どれだけ丁寧に制度を組んでも届きません。だから、当事者の目を中に入れ、事業を磨き上げていきたいと考えました。
お願いしたい3つのこと
01 応募者の目線で、事業をレビューする
募集要項、マッチングの流れ、支援メニューを、応募する立場で読み込んでもらいます。途中で離れてしまう場所と、気持ちのうえで踏み出しにくい場所を洗い出すのが、最初の仕事です。例えば次のような。
読んでいて手が止まったところ、意味が分かりにくかった言葉
応募を考えたときに、知りたいのに書かれていなかったこと
「自分でもいいのかな」とためらった理由
02 届いていない人への届け方を、一緒に企画する
行政の発信では届きにくい人たちがいます。SNSが情報の入り口になっている人、地方移住や複業に関心のある人。その人たちに向けた告知文、SNSの投稿、動画の構成を、あなた自身の言葉で企画してもらいます。
私たちが書いたものを直す、という順番でなくて構いません。ゼロから組み立ててください。
03 マッチングと伴走支援を、当事者として検証する
企業との組み合わせ方や、月1回の相談会といった伴走の仕組みが、実際に機能しているのか。12月の現地ツアーにも3月の発表会にも運営側の一員として入り、参加する学生と同じ世代の目で確かめてもらいます。
そのうえで、来年度以降どうすればいいのかを、具体的な提案としてまとめてください。
行政の言葉に合わせなくていい

遠慮は要りません。「この書き方では誰も読まない」「この手順は面倒で途中でやめる」。そういう指摘こそ、私たちが自分では出せないものです。
行政らしい言い回しに整える必要もありません。あなたの言葉を制度の言葉に置き換えるのは、私たちの仕事です。
ただ、知っておいてほしいことが3つあります。
行政では、予算も事業も年度単位で動きます。思いつきをすぐ形にするより、計画を立てて一つずつ進める仕事です。
市の担当者は年度ごとに替わることがあります。だから提案は、特定の人ではなく事業に残る形でまとめてもらいます。
今年が1年目で、前例がありません。そのぶん、これから決められることが多くあります。
あなたの提案の行き先
受け取りたいのは、感想ではなく具体的な改善提案です。
市はこの事業を、来年度から先につながる最初の一手と位置づけています。今年の結果が、そのまま次の年の設計に生かされます。あなたの提案は、報告書に綴じて終わるものではなく、来年度の事業を組み立てる材料になります。
若者支援について良い提案が出れば、来年度の仕様書にその事業を加えることも、市は視野に入れています。条件つきの話なので、約束ではなく、目指せる先の一つとして受け取ってください。
参加するあなたが得られるもの
— 行政の政策形成プロセスに参画した実績
制度が決まる前の段階に入り、自分の提案が次年度の事業にどう反映されるかまで見届けられます。決まった施策を広める側ではなく、つくる側に立つ経験です。
— 地域企業・起業家とのリアルなつながり
約20社の経営者と、参加する学生たちの両方に会えます。両方の話を聞ける位置にいるのは、この枠だけです。地元の人でも入ったことのない工場や、その日しか会えない経営者にも出会えます。
— 地域に関わるきっかけ
郡山に縁がなくても構いません。地方で何かやってみたいけれど入り口がわからない、という人にとって、半年かけて一つのまちと付き合う最初の足場になります。
半年で終わらない関係を

私たちが欲しいのは、提案だけではありません。この半年をきっかけに、郡山と長く関わってくれる人に出会いたいと考えています。
住むかどうか、働くかどうかは、その先の話です。まずは、このまちの事業を一度一緒につくった人として、これからも声をかけ合える関係を残したい。それが、市がこの枠を設けたもう一つの理由です。
若者のための事業を、若者と一緒に。応募する側の目で、KNOT_をつくりあげていきませんか。
募集概要
受け入れ先 | 郡山市 農商工部 産業雇用政策課 |
テーマ | KNOT_の募集要項・広報・マッチング・伴走支援を、応募者の目線で見直し、来年度に向けた改善提案をまとめる |
活動内容 | ① 募集要項・マッチングフロー・支援メニューのレビュー |
活動期間 | 11月〜翌年3月 |
募集期間 | 9月〜11月中旬 |
対象 | 大学1年生〜20代前半 |
参加費 | 無料(交通費一部補助、12月現地ツアーの宿泊費は事務局負担) |
主催 | 2026年度 郡山市若者による地域資源リノベーション促進事業 |

